ギャルとメガブス
「それにしても、どういうことだろうか――」


私に背を向けて、警備員二人はコソコソと話し始めた。

どうせ、つまらないことなのだろうな、と思った私は、耳に蓋をして、聞き流していた。

そして、ずっと俊くんのことばかり考えていた。


――俊くん、あの直前まで確かにいたはずなのに、一体何処へ行ってしまったのだろう?

何故、消えてしまったのだろう?


もしかして、もう二度と会えないなどということは……。
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