ギャルとメガブス
「あそこの門、警備会社でコンピュータ管理されてるんですが。
こちらのデータには、開いた形跡、ないんですよね」
「……」
「どうやって、開けたんですか?」
「……」
「赤外線センサーにも、引っ掛かっていない」
「……」
「おまけに、監視カメラにも映っていないね」
もう、こうなったら「酔っ払って覚えてません」なんて言い訳、通用するわけがない。
だけど、これ以上、何て答えろって言うのよ。
私が途方に暮れて無言でいると、警備員たちは困ったように、互いに顔を見合わせた。
コーイチだけが、一人ワケが分からないといった表情で、きょとんと傍観している。
こちらのデータには、開いた形跡、ないんですよね」
「……」
「どうやって、開けたんですか?」
「……」
「赤外線センサーにも、引っ掛かっていない」
「……」
「おまけに、監視カメラにも映っていないね」
もう、こうなったら「酔っ払って覚えてません」なんて言い訳、通用するわけがない。
だけど、これ以上、何て答えろって言うのよ。
私が途方に暮れて無言でいると、警備員たちは困ったように、互いに顔を見合わせた。
コーイチだけが、一人ワケが分からないといった表情で、きょとんと傍観している。