ギャルとメガブス
俊くん。

俊くんに会いたい。

俊くんは何をしているのだろうか。

相変わらず、富士見が丘の踏み切りで、私のことを待ち続けているのだろうか。



夜になって、部屋の鍵を閉められると、私は毎晩泣いた。

私以外にも、どこかの病室からは、いつも啜り泣きが聞こえていた。
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