ギャルとメガブス
ある日のこと。
私は懲りもせず、また看護婦に自分のマトモさを主張していた。
とはいえ、もうその頃になると、精神病棟に入った当初は一日に何度も医者たちに食って掛かっていたのが、今では諦めの気分がどんどん膨らんで、一日に一度、やるかやらないかにまで数が減っていた。
「こんなの、もう充分よ。
いくらやったって、何も変わりゃしないじゃない。
だって、最初から私の頭は正常なんだし」
「皆さん、そうおっしゃいますよ」
すぐにコレだ。
頭のおかしい人間は、皆自分の正常さを主張するらしい。
だけど、本当に頭がマトモな人間だって、自分の正常さを主張するのではなかろうか。
「私、頭がおかしいからぁ」
なんて言うのは、勘違いな不思議ちゃん気取りのアホ女だけだ。
私は懲りもせず、また看護婦に自分のマトモさを主張していた。
とはいえ、もうその頃になると、精神病棟に入った当初は一日に何度も医者たちに食って掛かっていたのが、今では諦めの気分がどんどん膨らんで、一日に一度、やるかやらないかにまで数が減っていた。
「こんなの、もう充分よ。
いくらやったって、何も変わりゃしないじゃない。
だって、最初から私の頭は正常なんだし」
「皆さん、そうおっしゃいますよ」
すぐにコレだ。
頭のおかしい人間は、皆自分の正常さを主張するらしい。
だけど、本当に頭がマトモな人間だって、自分の正常さを主張するのではなかろうか。
「私、頭がおかしいからぁ」
なんて言うのは、勘違いな不思議ちゃん気取りのアホ女だけだ。