ギャルとメガブス
「最初はさ、酔っ払ってましたって言い張ろうとしたんだけど、データ云々まで言われちゃったら、言い訳のしようがないじゃん?

彼氏にはキモい奴扱いされて、結局ふられたし。

っていうか、ここに私を入れたの、彼氏なんだよね。

頭おかしい私に、ストーキングされるのが怖いんだって。

そんなことしねーっての!

何勘違いしてんの、アイツ」


言いながら、あの時の悔しさが蘇ってきて泣きそうになったけれど、初対面の相手を前に涙を零したくなかったので、ぐっと堪えた。


私の話を聞いていた男は、最初は呆気にとられていたものの、いつの間にか真剣な顔をして私を見つめていた。


「――あのさ。

幽霊って、本当にいるの?」
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