ギャルとメガブス
「幽霊は、言葉通じるの?」

「当たり前でしょ。生前は、私らと一緒なのよ?」

「まあ、そう言われたらそうなのかもね……」


男は私を横目でちら、と見た。


「まあ、喋った感じ、頭がおかしい人には思えないな」

「でしょ? ああ、良かった」

「頭が良さそうには見えないけどね」

「それは、余計なお世話だし!」


私たちは、顔を見合わせてケラケラと笑った。

久々に、普通の会話を他人としたような気がした。
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