ギャルとメガブス
「……」


私は言葉が見つからずに、ただテーブルの表面を睨んでいた。

母が口を開いた。


「ごめんね、みなこ。

もっと早くに来てあげられれば良かったね。

一人きりで、寂しかったでしょう?」


私は首を横に振る。

そして、擦れる声を振り絞った。


「……ごめんなさい」

「謝らなくて良いのよ。

それより……大丈夫なの?」


頭は大丈夫か、ということなのだろうか?

私はとりあえず頷いた。
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