ギャルとメガブス
母のお陰なのか、それともマコトに言われた通りに動いていたのが功を奏したのか。

私はそれから一週間後に出られることになった。

思ったよりも、早かった。


私はその知らせを医者から通告されると、喜び勇んでマコトの病室へ駆けて行った。


「マコト!

私、出られることになったよ!」


マコトは丁度、自分が宇宙人だと思い込んでいる電波なおじさんと、何か話し込んでいるところだった。

私が走り寄ると、顔を上げて笑った。


「そうか。そりゃ良かったなー」

「一週間後だってさ」

「俺も、明後日で退院だ」

「え、もう?」

「前から言ってたじゃんか」

「……時間が過ぎるのって、遅いようで早いね」


宇宙人おじさんも、私におめでとうと言ってくれたけれど、その後で

「私も、再来週辺りに、星から迎えの宇宙船が来ると思うんですがねぇ」

と言い出したので、この人はまだ暫く出られないだろうな……と思った。
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