ギャルとメガブス
「え? 何々?」


マコトには、やはり俊くんの姿が見えないらしい。

私はマコトに俊くんの様子を説明した。


「ふーん、幽霊にも、ユーモアのセンスがあるのか」

「ユーモアも何も、子供だからね」


私が言うと、俊くんは不満げな顔をする。


「子ども扱いしないで欲しいよ。

僕だって、みいちゃんと同じ歳だけ、あそこにいるんだからさ」


俊くんは、自分だけが成長できないことをコンプレックスとして感じているようだった。

私は慌てて謝った。


「ごめんごめん」

「っていうか、彼氏じゃなかったら、その変な頭の人、何なの?」


俊くんは、マコトに対して不信感を抱いているようだったが、私が病院での出来事を説明すると、少しだけ納得したようだった。
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