ギャルとメガブス
首都高下の駐車場になっているスペースの端に腰を下ろした私たちの前で、マコトは抱えてきた大きな袋を紐解いた。
「それ、何?」
私は尋ねる。
「俊くん、音楽が好きみたいだから――俺の唯一得意なジャンベを持ってきた」
マコトが袋から取り出したのは、大きな太鼓だった。
レイブとかに行くと、ヒッピーみたいな人たちが良く弾いている、あれだ。
「凄い、弾けるの?」
「まあ、聞いててよ」
ボゴボゴボゴボゴ!!
物凄い勢いで叩き始めるマコト。
リズム感がとても良い。
端を叩けば緊張感のあるピンと張った高音が、そして真ん中を叩けば丸く弾ける重い泡のような低音が、マコトの素早い手の動きと共に、高速で鳴り響く。
それらは首都高のコンクリートに反響してわんわん鳴り、骨の髄まで響き渡るようだった。
「それ、何?」
私は尋ねる。
「俊くん、音楽が好きみたいだから――俺の唯一得意なジャンベを持ってきた」
マコトが袋から取り出したのは、大きな太鼓だった。
レイブとかに行くと、ヒッピーみたいな人たちが良く弾いている、あれだ。
「凄い、弾けるの?」
「まあ、聞いててよ」
ボゴボゴボゴボゴ!!
物凄い勢いで叩き始めるマコト。
リズム感がとても良い。
端を叩けば緊張感のあるピンと張った高音が、そして真ん中を叩けば丸く弾ける重い泡のような低音が、マコトの素早い手の動きと共に、高速で鳴り響く。
それらは首都高のコンクリートに反響してわんわん鳴り、骨の髄まで響き渡るようだった。