ギャルとメガブス
11 五線譜の行方
マコトのジャンベで興奮状態の俊くんを落ち着かせ、私は持ってきたプレゼントを渡した。
「何、これ」
俊くんは躊躇なくベリベリと包装を剥がす。
マコトの目にはどう映っているのだろうと、横目でちらりと見てみたら、案の定、口をあんぐり開けている。
「包装が……ひとりでに剥けてくんだけど……」
「だからァ、俊くんが、破いてんのよ」
俊くんは、中身を見て笑った。
「わあ、玩具のピアノだ」
「もう、学校には入り込めないでしょ?
だから、曲作るのに、あったら便利だと思って」
「みいちゃん、そのことなんだけど――」
「何、これ」
俊くんは躊躇なくベリベリと包装を剥がす。
マコトの目にはどう映っているのだろうと、横目でちらりと見てみたら、案の定、口をあんぐり開けている。
「包装が……ひとりでに剥けてくんだけど……」
「だからァ、俊くんが、破いてんのよ」
俊くんは、中身を見て笑った。
「わあ、玩具のピアノだ」
「もう、学校には入り込めないでしょ?
だから、曲作るのに、あったら便利だと思って」
「みいちゃん、そのことなんだけど――」