ギャルとメガブス
それでも、昔取った杵柄で、今でも合コンでは

「あ、○○のモデル君だ!」

とモテモテだ。

本人も過去の栄光を忘れることができず、そこにしがみ付いている。


私という彼女がありながら、いつもチャラチャラ遊び呆けては、財布がカラッポになると私のところへ帰って来て、金の無心をする。

私だって、決して高給取りではないのだが。



典型的な優男でダメ男。

一緒にいても、ろくな目に合わないと分かっているのに……。

それでも別れられない私。



だって、そのくらいカッコイイんだもん。

私の隣に立って、見劣りしない男なんだもん。


そして私も私で、コーイチが構ってくれない寂しさを紛らわせるように、コーイチと同じような遊びをして、憂さを晴らしている。
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