ギャルとメガブス
合コン、合コン、合コン……。

デート、デート、デート……。


キープは常に5人。

男の子の反応で、自分の価値を確かめている。


それが馬鹿げていることは、重々承知している。


だけど……。


寂しい。

そして、不安なのだ。


いくら着飾ってみても、周囲からちやほやともてはやされても、私の奥底には、常に「メガブス」の過去が燻っている。


忘れたくても、忘れることなんてできない。

ふとした瞬間、卑屈になっている自分に、はっと我に返る。


ああ、今の感情は……。

メガブスだった、私の心だ。


もう、DNAに刻み込まれている、負け犬の烙印。


恐らく一生、私はメガブスの影に怯え、生き続けるのだろう。


忘れたふりをするために、私は更に、プライドの高いビッチを演じるのだ。
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