ギャルとメガブス
私は徐々に、明るくなっていった。

それと平行して、褒められることにも慣れていった。



いや、むしろ慣れるどころか、それを貪欲に欲した。

それまで知らなかった「名声」という名の甘い蜜は、私にとって他の何よりも刺激的に思えた。



メガネを外しただけで、馬鹿にされることもなくなった。

馬鹿にされることがなくなったら、自分に自信が持てるようになった。

自分に自信が持てるようになったら、徐々に自分が好きになった。



そして、周りにも、自分を好きになってもらいたくなった。
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