ギャルとメガブス
腕を引っ込めて、布団をかぶり直す。

深く息を吸って吐いたら、頭の芯が揺れるような感覚とともに、昨晩の頭痛の残りを感じた。


……ダルい。

完全に二日酔いだ。


時計を見ると、既に八時半。

そろそろ支度をしないと、仕事に間に合わない。


私はうんざりしながら立ち上がり、バスルームへと向かう。

熱いシャワーを浴びて、目を覚まそう。

細かな水飛沫が肌の上で弾け、鼻から湯気を思い切り吸い込んだら、徐々に頭がスッキリしてきた。


はぁ、気持ち良い……。


私は思わず瞼を閉じる。
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