ギャルとメガブス
仕事が終わり、店から外に出て携帯を見ると、コーイチからメールが来ていた。


「俺、今日ヒマなんだけど。

メシ食いに行く?」


私はすぐに、了解のメールを出そうとしたが、しかしすぐに指を止めた。

……コイツは、昨日、私よりも他の女を取ったんだ。

唇を噛み締める。


何よ。

何よ何よ。

都合の良い女にされるなんて、真っ平だ。


「ゴメンネ、今日はちょっと、予定ぁるの。

またネ! みな」



……心配、するだろうか。

嫉妬するだろうか。



こんな駆け引きをしている自分が情けない。

だけど、これくらいしないと気が済まない。
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