蝶の行方は


こんな紫羽は見たことがない。


顔を真っ赤にして、目は潤んでいる。




斎「…真っ赤?」

紫「はーじーめーくーん?」



顔を覗き込んでくる紫羽。

まさか、と思いおでこに手をあてた。



紫「あー…冷たくて気持ちいー…」

斎「やはり。
紫羽、あんた熱があるぞ。」

紫「えー?
ないよー?」

斎「ある。
とりあえず、ほら。
部屋に戻るぞ。」



手を掴んで歩き出す。



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