愛させろよ。
「どうしたんですか?」

「何でもない。それで、さっきの続きだけど」

お、おう。

「念のため、例の私のソロのところ、相原も練習しておいて」

「え……はい? どうしてですか」

「だから念のためって言ってるでしょう。お願いね」

「はい……」

桐谷先輩が普段にも増して白く見えるのは気のせいだろうか。

急に言われたせいで、俺の目がびっくりしてるのかもな。
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