愛させろよ。
「はい。中学の頃、サッカー部で一緒でした」

桐谷先輩は、ちょっと驚いた顔をした。

「相原、サッカー部だったの?」

「はい」

「じゃあ、どうして吹奏楽部に……?」

俺は言葉に詰まった。

先輩に一目惚れしたから、なんて口が裂けても言えない。

「なんか、楽しそうかなって、思って」
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