愛させろよ。
「桐谷先輩!?」

俺は慌てて手をのばし、先輩を抱きとめた。

先輩はぐったりと崩れていた。

燃えるように熱い先輩の体は、信じがたいほど軽かった。

気づいた茉莉花先輩が叫んだ。

「藍ちゃん!」
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