愛させろよ。
伊藤先輩は忙しそうにどこかに行ってしまった。

俺は桐谷先輩を見下ろした。

俺の左腕は先輩の枕になっていて、右腕は脚を支えている。

要するにお姫さまだっこだ。

先輩は安心しきった表情で、俺に全体重を預けている。

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