愛させろよ。
階段を上がりきると、廊下の真ん中に出た。

先輩は左へ進んで、白いドアを開けた。

「どうぞ」

「失礼します……」

奇妙なほど物の無い部屋だった。

すべてが整然としていて、ただ白かった。

右奥にはベッド、左手前には机、それだけだ。
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