愛させろよ。
片づけてくると言って、先輩は楽器を持って姿を消した。

入れかわりのように、さっき行った奴が先生を連れて帰ってきた。

その先生は、我らが吹奏楽部顧問だった。

「相原!? 大丈夫か?」

「あ、はい。大丈夫です」

先生は俺の手を見て怒鳴った。

「大丈夫なわけないだろう! 病院行くぞ」
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