愛させろよ。
音楽室のドアを開けると、もうたくさんの人が来ていた。

伊藤先輩が振り向いて言った。

「相原くん、来てくれたんだね。今から決めるから」

一年生らしき人たちが、ホワイトボードの周りに集まっていた。

先輩方は、少し離れたところで眺めている。

伊藤先輩がやってきて、ホワイトボードの前に立った。

「これから楽器決めを始めます!」

先輩方から歓声が起こった。
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