愛させろよ。
今日の蘭さんは、黒いスーツを着て髪を下ろしていた。

この前はわからなかったが、背丈は桐谷先輩より少し高いくらいだ。

俺と五センチくらいしか変わらない。

女性としてはかなり大きい方だろう。

その長身に、黒はとてもよく似合っていた。

蘭さんは笑って言った。

「わたし、今日はちゃんとした格好してるでしょう? やればできるのよ」
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