愛させろよ。
「お前に価値は無いって言われてる気になるの」

先輩は膝の間に顔をうずめた。

「本当にそんなこと言われたことは一度もないのよ。だから、そんな風に思っちゃうこと自体、嫌なの」

先輩の声が震えた。

「私なんて……被害妄想とプライドでできてる無価値なゴミなのよっ」

今度ばかりは黙っていられなかった。

「先輩はゴミじゃありません!」

先輩は顔を上げ、俺を見据えて叫んだ。

「いいえ、ゴミよ!」
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