愛させろよ。
俺は言った。

「茉莉花先輩! ありがとうございました!」

茉莉花先輩は笑った。

「こちらこそ、ありがとう」

桐谷先輩は、俺に向かって小さくうなずいた。

そして、言った。

「本当にいろいろとありがとうございました。茉莉花、先輩」

茉莉花先輩の笑顔が弾けた。

「わあ、藍ちゃんが名前呼びしてくれた! ありがとうね、大好き!」

桐谷先輩も、茉莉花先輩につられるように笑った。
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