愛させろよ。
彼女は、俺の存在に気づいたらしい。

吹くのをやめて、ゆっくりとこちらを向いた。

閉じられていたまぶたが開けられた。


瞬間、思わず俺は息をのんだ。

彼女の瞳は、緑色だった。

深い森のように、静かな。


それはとても……

美しかった。
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