愛させろよ。
教えてもらった通り直すと、先輩はうなずいた。

それから、いよいよ吹き方について教えてくれた。

「もうちょっと深めにくわえて」

「いや、そこまでじゃなくて……」

何回やっても、音は出ない。

スーとかいうだけだ。

俺はだんだん申し訳なくなってきた。
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