愛させろよ。
◆第二章 隣
始動
ついに楽譜がもらえたのは、それから二週間経った頃だった。
茉莉花先輩が、桐谷先輩をつついて言ったのだ。
「ね、そろそろパート決めしないと、あと一ヶ月しかないわよ」
「相原はまだ……」
「いいから、とりあえず決めるだけ。わたしたちも練習できないでしょう」
「そうですね」
そして、茉莉花先輩は紙の束を持ってきた。
「曲は三曲ね。ちなみに、ソロがあるのも一曲あるわ」
茉莉花先輩が、桐谷先輩をつついて言ったのだ。
「ね、そろそろパート決めしないと、あと一ヶ月しかないわよ」
「相原はまだ……」
「いいから、とりあえず決めるだけ。わたしたちも練習できないでしょう」
「そうですね」
そして、茉莉花先輩は紙の束を持ってきた。
「曲は三曲ね。ちなみに、ソロがあるのも一曲あるわ」