答えて下さい、先生!!
二章
雨って、いいですね
「こんばんは」
今日は家の用事があって遅くなってしまいまった。
しかし、そのお陰で先生と二人っきりになれた。
「先生、こんばんは」
あれ以来、私は先生と呼ぶようになりました。
別に先生のことが好きなわけではありません。
……でも、ちょっと、気になって……
「あ、雨降ってきたな」
「雨ですか?うわー、傘持ってないや。どーしよーかなぁ」
あまり深く考えずに呟いた。
「……じゃ、一緒に帰るか?」
「え?一緒って?」
いきなりのことで、意味がわからなかった。
「俺、車だから家まで送ってってやるよ」
先生……私嬉しいです。
「……よろしくお願いします」
早く塾終わらないかな。