二人は甘い初恋関係
Process*1

それは突然の出来事でした

「えぇっ、転校!?」


リビングに私の声が響く。


目を見開いて驚く私を、少し申し訳なさそうな表情で見ているのは、私の両親だ。


「ごめんね、美羽。急遽、パパが転勤することになったの。」


「美羽、ごめんな。仕事の関係で、どうしても引っ越さないといけなくなったんだ。」


「そ、そんな……」


私は、ガックリと肩を落とした。


あと1ヶ月ぐらいで、高校1年の2学期が終わる。


生活リズムにもスッカリ慣れて、友達と楽しく過ごしてたのに…


こんなに急に、お別れの日が来るなんて…思ってもみなかったよ…。


はぁ…と溜め息を零す私をなだめるように、お母さんは私の頭をポンポンと撫でた。


「落ち込むのも無理ないわよね…。でも、新しい学校も、きっと…楽しいわよ!今度は共学だし、カッコいい男の子と出会えるかもしれないわ!」


えっ……。


お、男の子…!?


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