二人は甘い初恋関係
水城君は目を見開く。


「どうして、そんなこと…聞くんだよ。」


「えっと、水城君…私と友達でいるのは苦痛なんじゃないかと思って…。」


「苦痛?なんで?」


「そ、それはその…水城君は女の子のことが苦手だって聞いたから……」


ぎこちなく告げると、水城君は少し眉をしかめた。


「それ、佳織から聞いた…?」


「うん…。お昼休みの時に…。」


「そっか。」


水城君は硬い表情を浮かべる。


眞田さんが話してくれたこととは言え、水城君の過去から現在までの女の子事情を聞いちゃったんだよね…。


お、怒ってるだろうな…。


唇をキュッと結んでいると、水城君から小さく溜め息が零れた。


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