二人は甘い初恋関係
「確かに、俺…女は苦手。佳織はイトコだし、サバサバした男みたいなヤツだから例外だけど…。」
「………。」
「女って、何かとキャーキャー騒いでうるさいし、馴れ馴れしく話し掛けてくるし、おまけにチョロチョロと纏わりついてくるし…。こっちの気持ちは完全無視。本当、鬱陶しい。」
それが本音なんだよね…。
水城君が色々と大変だったのは、眞田さんの話から凄く伝わってきた。
そう思うのも無理ないな…って感じるぐらいだったもん…。
やっぱり、男の子に慣れるための協力をしてもらうのは…今日で終わりにした方が良さそう…。
「あの……」
私の勝手な事情に付き合わせてしまったことを謝ろうとした時だった。
「だけど、小春川って…そういう女たちとは違う。」
「えっ……?」
予期せぬ発言。
私は、瞬きを何度も繰り返した。