二人は甘い初恋関係
この気持ちって、何…?


ベッドに体を倒して、天井をボンヤリと見つめる。


頭の中に、水城君の優しい笑顔が浮かんだ。


も、もしかして……


私…水城君のこと意識してる?


「………………。」


熱が残ったままの頬をさすりながら、小さく頷いた。


うん、意識…してる。


だって、水城君のこと考えて胸がドキドキしてるのに、“全く意識していない”っていうのは違うもんね…。


男の子の友達って初めてだから、それで…特別に意識してるのかな…?


でも、なんだか…それだけじゃないような気がする…。


うーん……。


モヤモヤしなが考えていた私は、ハッとしてベッドから体を起こした。


あれ?


そう言えば、中学生の頃の友達で、他校の先輩のことが好きだった…っていう女の子がいたけど…


その子の症状と、今の私の症状…似てる。


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