二人は甘い初恋関係
確か、その女の子…好きな先輩と話すと、嬉しさと共に胸がキュンとなって、苦しいぐらいにドキドキする…って言ってた。
先輩の笑顔を見ると、顔が火照ってたように熱くなる…とも言ってたし、一緒に居るだけで、心がホンワカ温かくなる…って言ってたこともあったっけ…。
ということは、ひょっとして…
私、水城君のこと…
「すっ、す……」
口にした途端、熱かった顔が更に熱を帯びる。
恥ずかしさのあまり、とっさに枕に顔を埋めた。
すごく、鼓動が速い…。
まるで、心が“そうです”って肯定してるかのよう…。
男の子が苦手だから、こんな気持ち…無縁だと思ってた。
恋愛って、どこか…他人事のような気がしていた。
だけど、芽生えちゃった…。
いつも…男の子が苦手な私に、優しく接してくれる水城君を“好き”って想う気持ちが…。
私…
生まれて初めて恋をしたんだ…。