二人は甘い初恋関係
いや、佳織のせいにするのは…違うか。


もとはと言えば、俺が原因だ。


ウザイ女たちが過剰な行動とらないように、適当な付き合いをして満足をさせてきた、自分のせい。


自分を守ることばかり考えて、女の気持ちなんて一切考えてこなかった。


そんな俺を、ずっと佳織は見てきたから…


俺の、屈折した女との関わり方に…小春川が巻き込まれないようにと思って…


それで、小春川に警戒の意味を込めて俺のこと話したんだろう…。


そんな佳織を、とやかく言う資格は…ねぇよな。


苦笑いをしながら、再び歩き始めた。


「……………。」


小春川、さっきの俺の言葉をどう受け止めたんだろう…。


多分、驚いた…よな。


急にあんなこと言ったりしたから、戸惑わせたかもしれない。


でも、あれは…紛れもなく本音。


偽りのない気持ち。


だから、無意識で言葉に出たんだ…。




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