二人は甘い初恋関係

小春川は他の女と違う。


女が苦手な俺だけど、小春川の前だと自然に会話が出来る。


嫌悪感や抵抗感を抱くことなく、とても穏やかな気持ちで。


表情なんか、わざわざ愛想笑いしなくたって自然に笑顔になる。


小春川といると、和むんだ。


心が温かく満たされて、解きほぐされる…。


俺、小春川と友達でいることを、苦痛だなんて思っていない。


むしろ、小春川が男に対する苦手意識がなくなったとしても、協力する必要がなくなっても、今の関係を終わらせたくない…。


なんていうか……


小春川とは、友達っていうよりも…それ以上になりたいんだ…。


「……っ!?」


えっ…。


俺、今…なんて?


自分の思ったことに驚くと同時に、カアッと頬が熱くなるのを感じた。


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