二人は甘い初恋関係

そう…。


放課後、水城君と一緒に勉強をしたあの日から、今日に至るまでの数日間。 


私は、水城君と殆ど会話をしていない。


“おはよう”の挨拶を交わす程度。


それ以外は、全然…話をしていないんだ…。


水城君とケンカしたとか、水城君に変なこと言われたとか、そんなことは一切ない。


原因は…私。


勝手に気まずい空気を作って、極力…水城君と会話をしないように逃げている、私のせいなんだ…。


水城君には、男の子への苦手意識をなくす協力をしてもらっているんだから、こんなのダメ…。


そう思っているけれど、水城君への気持ちが恋だと気付いてから、どんな顔したらいいのか、どんな風に話したらいいのか、分からなくなってしまった。


それ以前も、会話する時には緊張して上手く話せていなかったけれど、今の方が…症状は深刻だ。


水城君が近くにいるだけで、胸のドキドキが尋常じゃないくらい激しいから…。


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