二人は甘い初恋関係
水城君の隣…。
こうして、並んで歩くだけでもスゴくドキドキする…。
緊張もあるけど、それだけじゃ説明しきれないぐらい鼓動が波打ってる…。
これが“好き”のドキドキ…なんだよね。
顔、赤くなっちゃいそうだよ…。
手で頬を押さえた。
「あ、あのさ…小春川。」
「は、はいっ!」
突然、水城君に名前を呼ばれた私は、ビックリして肩が上がる。
声も不自然に裏返ってしまった。
「さっきは…ごめんな?千景のヤツ、急に話し掛けたりするから、驚いただろ?」
「う、うん…。でも、水城君が来てくれたし、大丈夫だよ。」
「そっか…。アイツ、中学の頃からの友達なんだけどさ、初対面とか関係なく普通に話し掛けるヤツなんだ…。ちょっと馴れ馴れしいかもだけど、明るくて良いヤツだから…。」
水城君の友達だったのか…。
お互い名前で呼び合ってたし、雰囲気的に何となく…そんな感じがしたもんね…。