二人は甘い初恋関係
「そういうの、嫉妬って言うんだよ。」


「…………。」


「多分、それ…俺に限ったことじゃないと思うぜ?他の男が小春ちゃんに近付いてきたとしても、きっと…不愉快に感じるんじゃねぇの?」


「……そうだな。」


千景の言う通りだ。


今朝は、千景が小春川に話し掛けてたから、コイツにイラついたわけで、相手が別の男だったら、俺は…その男に対してイライラしただろう。


千景と同様…“小春川と関わらせたくない”って、思ったに違いない。


それと、小春川が男に慣れるように頑張ろうとしてるのも、ちょっと複雑に感じてる…。


俺以外の男には慣れなくていいし、親しくなってる光景とか、想像したくもない。


まあ、そんなこと…ハッキリと小春川には言えねぇけど。


そうか…。


これが、嫉妬ってヤツなのか。


あまり抱きたくない感情だが、それだけ…小春川の存在が、俺の中で大きくなってるってことなんだよな…。


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