二人は甘い初恋関係
ビックリしたし、すごく恥ずかしかった…。
ジンワリと痛むお尻をさすりながら、トボトボと歩く。
顔だけでなく、耳までもがカアッと熱くなっていた。
あの人たちにとって、私は…完全に不審者として映ったに違いない。
今頃、二人でバカにしてるんだろうな…。
“はぁ…”と、また溜め息が零れた。
だけど、さっきの男の子、私が転んだ時に笑うどころか心配してたな…。
それまでは、怒ってるような低い声だったのに…。
あまりにも私がマヌケ過ぎて、怒る気も失せたとか、そんな感じかな…。
俯きながら苦笑いしてしまった。
うぅ…。
まさか、転校前日から…あんな形で男の子に会うことになるなんて思ってもみなかったよ…。
最悪すぎる。
ただでさえ、男の子と関わることに不安を抱いていたのに、より一層…先行き不安になっちゃった…。
明日の転校初日を控えて、私の心はドンヨリと暗く、どこまでも沈んでいく気がした。