二人は甘い初恋関係
「あ、ありがとう…。水城君のおかげで、とても温かくなったよ。」
うぅ…。
私、きっと…顔が赤くなってる。
でも、夕日を浴びてるから、赤くなっていても目立たないかな…?
大丈夫かな…?
ソワソワしていると、水城君は気恥ずかしそうに頭掻く。
「そっか、良かった…。」
呟くように口にした後、私に向けたのは…優しい笑顔だった。
「…そんな風に言ってもらえて、すげぇ嬉しいよ。俺…小春川の言葉で、心が温かくなった。」
「わ、私の言葉で…?」
「ああ。こういう気持ちになれんのは、正直…小春川だけだと思う。」
私を真っ直ぐ見つめる水城君の眼差し。
優しさを帯びていながらも、どこか真剣な瞳に目が逸らせなくて…。
見つめ返していると、水城君が口を開く。
「小春川、俺……」
だけど…そこまで言った途端、水城君は気恥ずかしそうに俯いた。