二人は甘い初恋関係
Process*4

悩めるチョコレート

「小春川、おはよ。」


「おはよう…水城君。」


朝、水城君と一緒に登校を始めてから、しばらくが経過して、気付けば2月に突入した。


会話する機会が増えたこともあって、だんだん…声のぎこちなさが無くなってきたと思う。


話が途切れることや、長く沈黙することも少なくなってきた。


ただ、それは…水城君限定。


他の男の子たちとは、会話自体…殆どしていない。


正確に言えば、以前…水城君の友達の有川君に話し掛けられた時だけだ。


男の子に対する苦手意識を完全に克服するのは、まだ時間が掛かりそう…。


でも、少しずつ前進してるのは事実…だよね。


焦らずに…頑張ろう。


「小春川?なんか、考え事か?」


「えっ…?」


不意に水城君に顔を覗き込まれた私は、ビクッと肩が上がってしまった。


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