二人は甘い初恋関係
「全く…。あれじゃあ、小春川さん…どうやって会話を切り上げたらいいか、わからないよね。」


「う、うん…。眞田さん、ありがとう。」


「いえいえ。さてと、私たちも教室に戻ろ?授業…始まっちゃう。」


「そうだね…。」


私たちも足早に更衣室を出た。


眞田さん、カッコいいな…。


私は、単にオロオロするだけなのに、キッパリと思ってること主張出来ちゃうから…。


「あの子たち、毎年…バレンタインが近くなってくると、律矢にチョコを渡すかどうか、色んな女の子たちに聞いてるみたい。」


「そ、そうなの?」


「うん。私…中学が一緒だったんだけど、3年間…バレンタイン前には質問されたから。ちなみに今年も、ついこの前…聞かれたばかりだし。」


「そうなんだ…。」


私だけじゃなくて、他の女の子たちにも聞いてるなんて、なんだか…すごいな。


心の中で関心しながら、眞田さんに視線を向けた。


「さ、眞田さんは…水城君にチョコ渡してるの…?」


さり気なく訊ねてみる。


すると、眞田さんは笑いながら首を小さく横に振った。


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