二人は甘い初恋関係
「うるせぇな。お前、リアクションがデカすぎなんだよ。」


「いやいや、今のは妥当な驚き加減だろ。俺、てっきり小春ちゃんと付き合い始めてるとばかり思ってた。だって、朝も放課後も一緒なんだろ?昼だって一緒に食べてること多いし、それに……」


「なんだよ。」


「俺に、小春ちゃんのこと…誰にも譲れない的な発言してたからさ、とっくに告白したんだと思って…。」


「そんな簡単にはいかねぇんだよ。目の前に本人がいる時の緊張感は半端ねぇんだから。」


クシャクシャと頭を掻きながら呟いた。


千景にも、佳織にも、小春川が好きだってことは言えるのに、本人に対しては…難しい。


声に出したいのに、上手く喉を通って出てきてくれないんだ。


独特の緊張感…なんだよな。


「なんか、律矢の恋は…すげぇ初々しいな。聞いてるこっちまで緊張しそうになる。」


「…ったく、大げさなヤツ。」


苦笑いすると、千景は急に真顔になった。


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