二人は甘い初恋関係
「…………ん…」
あれ…?
なんだか、消毒薬の匂いがする…。
ゆっくり目を開けると、真っ白な天井が目に映った。
ここ、どこだろう…?
病院…?
ボンヤリとそんなことを思いながら、視線をベッド脇へと落とした私。
その瞬間、目を見開いてしまった。
「えっ、なんで…?」
ポツリと呟くように口にする。
なぜなら、右側のベッド脇で顔を突っ伏して寝ている男の子の姿が映ったからだ。
だ、誰っ…!?
っていうか、どうしてこんなところで寝てるのっ…??
しかも、お…男の子だし!!
完全に意識がクリアになった私は、慌てて上半身を起こした。
「ん……」
その反動のせいか、男の子の体がピクリと動く。
も、もしかして…今ので起きちゃった?
様子を伺っていると、男の子は突っ伏していた顔をゆっくりと上げる。
その顔を見た私は、瞬きを何度も繰り返した。
「き、昨日の人……。」