二人は甘い初恋関係
「小春川さん、今日は溜め息多いけど…大丈夫?」
「だっ、大丈夫!」
隣の席の眞田さんに心配そうに声を掛けられた私は、コクコク頷く。
「原因は、律矢?」
「えっ!?」
「小春川さん、朝から律矢の方を見てることが多いから…。」
眞田さんには適わない。
すぐに見抜かれちゃう…。
まあ、それだけ私が分かりやすいのかもしれないけど…。
「アイツ、今日は…まだ小春川さんに声すら掛けてないもんね…。ったく、挨拶ぐらいしに来いよ…って感じだよね。」
「い、いや…わざわざ挨拶だなんて…。あの状態じゃ、私に声を掛ける余裕とか無いと思うし…。」
「まあ、確かに。毎年、あんな感じなんだよね。」
「チョコ、渡すタイミング…どうしようかな。」
心の中で思ったことが、無意識に小さな声になって零れていたようで、それを聞いた眞田さんが目をキラキラと輝かせた。
「小春川さん、律矢にチョコ…作って来てくれたの!?」
「うっ、うん。あのっ、眞田さんにも作って来たんだ…。良かったら、どうぞ…。」
バッグからチョコの入っている小箱を出して、手渡す。
眞田さんはパアッと顔を綻ばせた。
「だっ、大丈夫!」
隣の席の眞田さんに心配そうに声を掛けられた私は、コクコク頷く。
「原因は、律矢?」
「えっ!?」
「小春川さん、朝から律矢の方を見てることが多いから…。」
眞田さんには適わない。
すぐに見抜かれちゃう…。
まあ、それだけ私が分かりやすいのかもしれないけど…。
「アイツ、今日は…まだ小春川さんに声すら掛けてないもんね…。ったく、挨拶ぐらいしに来いよ…って感じだよね。」
「い、いや…わざわざ挨拶だなんて…。あの状態じゃ、私に声を掛ける余裕とか無いと思うし…。」
「まあ、確かに。毎年、あんな感じなんだよね。」
「チョコ、渡すタイミング…どうしようかな。」
心の中で思ったことが、無意識に小さな声になって零れていたようで、それを聞いた眞田さんが目をキラキラと輝かせた。
「小春川さん、律矢にチョコ…作って来てくれたの!?」
「うっ、うん。あのっ、眞田さんにも作って来たんだ…。良かったら、どうぞ…。」
バッグからチョコの入っている小箱を出して、手渡す。
眞田さんはパアッと顔を綻ばせた。