二人は甘い初恋関係

「わあっ、ありがとう!!すごく嬉しい…!バレンタイン自体には興味ないんだけど、チョコは大好きだから!」


「手作りだから、お口に合うか分からないけど…」


「小春川さんが作ったものなら、美味しいこと間違いないよ!大事に食べるね!」


「あ、ありがとう…。」


すごく喜んでもらえて嬉しいな…。

 
ほんわりと心の中が温かくなるのを感じた。


「きっと、律矢も喜ぶよ!かなりテンション上がりそう。」


「そ、そうかな…。受け取ってもらえるといいけど…。」


「小春川さんの渡すチョコを拒否するとか、有り得ないって!よし、律矢に今…渡しちゃおう!」


「えっ!?」


「呼べば、こっちに来ると思うからさ。タイミングが無ければ作っちゃうのが一番だよ!」


依然として、教室の入り口付近で女の子たちに囲まれている水城君にめがけて、口を開こうとする眞田さん。


私は、慌てて眞田さんの口の前に手を出した。


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