二人は甘い初恋関係

「律矢も、しっかりとヤキモチ妬くんだな…ってちょっと嬉しくなっちゃったよ。この先、そういうのとは無縁なのかと思ってたから。」


「あ、あの…眞田さん。それって、どういう……」


「多分…近いうちに意味が分かる時が来ると思うよ!それより、放課後にチョコ…渡せるといいね!」


「う、うん…。」


笑顔の眞田さんにコクンと頷いた。


危険、守る、ヤキモチ…。


頭の中に並べても、特に繋がらない言葉たち。


何を意味してるのか今は分からないけど、放課後になれば…分かったりするんだろうか。


そんな風に漠然と考えているうちに、午後も時間があっという間に過ぎていき…


気がつけば、今日最後の授業の終わりを告げるチャイムが鳴っていた。


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